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2005-09-19

祭りの終わり

 というわけで観に行きましたよ、待望の映画。

 「銀河ヒッチハイク・ガイド」

 祭りは終わった(笑)

 好きか嫌いかでいえば好きですがね。なんかギャグが決まらないんだよな。

 全体のストーリーは途中までは概ね原作に沿っている。途中からかなり変更が加わって、ラストは、「感動」したい人たち向けにずいぶんヒヨった感じはあるが、まあ原作者ダグラス・アダムスの精神は受け継いでいると一応は言ってもよいだろう。原作にあるそのままのギャグも数多く使われている。

 その点ではおなじみの世界のはずなのだが、どうもスベる。作り手の側がなんどもそのギャグを心の中で反芻しているために、初めてそれを受容する人から見たらどう映るのかということが、分からなくなっちゃっているのではないか。

 自我に目覚めたクジラの短い生涯の話も、地球滅亡にいたるまでの冒頭のたたみ掛けるようなギャグも、いじけロボット・マーヴィンも、開け閉てのたびに喜びを感じる自動ドアも、原作そのままに出てくるが、ただ「出しときましたから」というだけで、笑いにまで結びつけることができない。マーヴィンなんて、「いつもイジケている」という性格付けがされただけで、いまひとつ映画の中でそれが活きてこない。もう少し他の役者と絡めたはず。要するに原作がどうして面白かったのか、作り手が分からなくなってしまっているのだ。

 と、自信満々で言うわけにもいかないのは、イギリス人のギャグセンスが捻じくれていて理解できなかったりするからだが……。

 伝説のイカサマ麻雀の名人3人(いまは高齢で動作が鈍くなっている)と勝負しにいった男の話(確か清水義範の短編)を思い出した。

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» 『銀河ヒッチハイクガイド』のレビュー [フィルム・アカデミア]
勧められるがままに、新作DVDの棚にあったので借りて鑑賞。普通に消費してしまいましたこの映画。というよりは、むしろ消化不良気味なのかもしれません。なにしろ、拾い切れませんから、引用が。『ラブ・アクチュアリー』や『オースティンパワーズ』なんかよりもずっとカルト的な引用ななされていそうなところはたくさんアンテナにかかるのですが、ほとんど消化できなかったのかもしれません。よって、今回はレビューというよりもかなり私的感想・印象論でいかせてもらいます。。。(汗) まずは・・・、ロゴ。。。DVDの表紙もほ... [続きを読む]

受信: 2005-09-21 19:06

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