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2005-09-11

「妖怪大戦争」

 自分ひとりだったら絶対観なかった「妖怪大戦争」。家族3人で観てまいりました。娘との約束だったので…。

 いや、なかなかに素晴らしい。何がといって、傑作を作ろうとか、きちんとした映画にしようという気が全くないのが素晴らしい。そもそも、妖怪がたくさん出てくる映画を作ろうという時点で、映画の主流みたいなものからはハズれているし(←主流って何だ?)、妖怪が正義のヒーローよろしく巨悪と戦ったらおかしかろう。

 その辺のセンスがちゃんとしてるので、「愉快な妖怪たち」がベタなギャグを連発してもオッケーだし、張ったはずの伏線がそのまま放置されても(たぶん脚本が悪いのではなく編集作業がゾンザイだったのだと思う)、細かいところで辻褄合わなくても全然オッケー。大天狗はどうなったんだ一体?

 東京(いやもしかすると日本、ヘタすると全世界)存亡の危機に直面して、妖怪は団結なんかしないし、「大戦争」と題名がついていても戦ったりなんかしない。

 きっとそこのところがダメな人はダメなんだろうなとも、一方で思う。そういう人には、忌野清志郎扮する「ぬらりひょん」の決めゼリフ「きょうはお開き」(正確には覚えていない)は悪い冗談にしか見えないだろうし、結末は、その悪い冗談をそのまま持ち込んでいい加減にケリを付けたようにしか見えないかもしれない。

 しかし、ポイントは正にそこだ。

 映画を作る過程で、妖怪とは何ぞやというコンセプトの部分に関しておそらく最後まで発言力を保持した水木しげる御大をはじめとする妖怪作家の皆さんたち(って、わたしゃその辺の事実関係とか、全く知りませんが)が、最も強調したかったのはきっとそこの部分だろう。そこが受けとめられないと、きっとこの映画の愛らしい姿も見えてこないだろう。

 それほど大袈裟な話でもないか。

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ニッポンの夏・・妖怪の夏・・って事で、公開初日のナイトショウ鑑賞。 京極繋がり(「姑獲鳥の夏」)であり、 戦争物対決(「宇宙戦争」)だったりして・・・ ひらりん的には注目の一品。 2005年製作の日本映画・冒険ファンタジー、124分もの。 あらすじ 親の離婚で母方の実家・鳥取に移り住んだタダシ、10歳。 田舎暮らしに馴染めぬタダシ・・村祭りで、世界平和の担い手「麒麟送子」に選ばれちゃう。 裏山の大天狗の山の洞窟�... [続きを読む]

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