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2005-08-07

『ヒッチコック『裏窓』ミステリの映画学』(加藤幹郎著・みすず書房)

 『裏窓』の分析を中心の話題にすえて展開する、ユニークな切り口の映画史・映画表現史だ。

 本書冒頭で提示される 、『裏窓』では主人公が目撃したのが本当に「殺人」(夫による妻殺し)だったのかに本当の謎があるという主張は、一瞬ぎょっとするが、読んでみれば実に地に足の着いた映画論だ。

 映画といえば、フランスかせいぜいイタリアで、アメリカン・ニュー・シネマはOKだけど、ハリウッドはどうもね、という時代に映画に目覚めた身としては、(もちろん)自分も含めて近年の映画の観客や、したがって作り手も、以前に比べて頭悪くなってるのかもね、という気がしみじみとした。

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コメント

mixi から参りました。

>ハリウッドはどうもね、という時代に映画に目覚めた身としては、(もちろん)自分も含めて近年の映画の観客や、したがって作り手も、以前に比べて頭悪くなってるのかもね、

そのハリウッド映画に癒されております。ストレス解消料としてありがたく映画鑑賞料を毎回2000円くらいを支払っておりますが、
ご趣旨はよくわかります。

失礼致しました。m(_)m

投稿: 月光院 | 2005-08-09 03:30

>月光院さま

コメントありがとうございます。
mixiの日記にもせっかくコメントいただいたのに(物忘れがひどいという話です)、こっちに切り替えてしまってすみません。

>そのハリウッド映画に癒されております。

もちろんわたくしもです。というか、ストレス解消とか気分転換とかいった目的以外では映画館に行きませんね、いまや。
DVDではときどきそうでないものを観たりしますけど。飽きたら途中で止められるしね。
映画というものの受容のされ方が大きく変わってしまったということでしょうね。

投稿: maimai | 2005-08-09 21:29

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