わが子との距離
昨日の話になるが、娘を連れて市民プールへ行ってきた。 妻も同行し、二人がかりで子どもの面倒を見たことになる。
と、ことさら言うほどのこともないほど、娘の希望をいれて三人で遊ぶというのは我が家ではよくあること。それはそれで楽しいし、プールに関して言えば、夏休み最後の週末であるにもかかわらず、利用者は我々を入れて最大時で十数人程度。今回初めて行ったのだが、税金でこれが維持されていると思うと、このまちに住んで十数年、なぜもっと早く利用しなかったかと思うような穴場ではありました。だって、やたらに安いのだ。どうせ来たんだからと貧乏根性を出して長居をする必要もない。1時間ほど(30分でも)泳いで、いやになったらすぐにも出られる。
夏がもう少し続けば、週末ごとに家族三人、水に戯れるのも悪くない。来年こそはぜひと思ったのである。
しかし、こういう家族の小イベントを行うにつけ思うのは、たとえば僕の少年時代。今の娘と同じ小学校4年のころには、夏ともなれば毎日のように友達を誘って、少し離れた市民プールに自転車で通っていた。ひとりで泳ぎに行ったりもした。
ひるがえってうちの娘は、友達同士遊ぶけれども、大体がお互いの家の中。迎え入れる側の親は、責任もあるから簡単には家から外に出さない。出すとしても行き先を聞いて、あまり遠いようなら許さない。都市部ではどこの家も似たりよったりではないか。
我が少年時代とは社会状況が変わってきており、少子化ともあいまって、親同士の付き合いも考えるとやむを得ないというのは分かっている。しかし、わが子の成長を見極めつつ、距離をとっていくようにしないと、この先ろくなことにならないのではないか。
いや、マジで。我が家レベルでも、わが国レベルでも。
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コメント
同感。
子供も親に依存しているが、親が子供に干渉しすぎている。
うちも男の一人っ子。
正直あまい。
投稿: 谷中 昭広 | 2005-08-28 21:15
社会全体が一人っ子家庭化しているというところがあるのだろうね。大人と子どもの人口比が変化して、こういう言い方はひんしゅくを買うかもしれないが、要するに子どもが以前より貴重品になっている。
僕らが子どもの頃よりも外の世界の危険度はたぶん増しているし、それへの対策を取らないわけにはいかないのは分かっているが、その結果僕たちは何を失うのだろう?
投稿: maimai | 2005-08-29 17:06